ウイングトラベル
★マレーシア航空、A330neo初号機受領を11月下旬に後ろ倒し
投入予定のメルボルン線に影響、欧米メーカーに苦言も
マレーシア航空グループ(MAG)は、フライトライン段階でエアバスが特定した問題により、マレーシア航空が導入するA330neo初号機の受領時期が11月下旬にズレ込む見通しにあることを明らかにした。当初は今年9月に納入されていた。
この受領遅延により、マレーシア航空が2024年11月25日に予定していたメルボルン行きのA330neo初便、さらにはA330neoで運航する計画だったフライトに影響が出る見込みだ。これらの便はA330-300で運航することになる。運航機材は変更となるものの、フライトスケジュールに変更はない。
マレーシア航空グループはエアバスおよびリース会社であるアボロンと連携し、新しい納入スケジュールを確保し、A330neoの就航を早めるとしている。同航空は、2025年第1四半期までに5機のA330neoを受け取る計画だ。
また、マレーシア航空グループは、ボーイングの737-8型機の納入後ろ倒しの影響を受けていることに言及し、ボーイングおよびそのリース会社であるエアリース・コーポレーションと緊密に連携し、注意深くその状況を監視するとした。
マレーシア航空グループのグループ・マネージング・ディレクターを務めているイズハム・イスマイル氏は、「エアバスによる航空機の納入遅延に深く失望しており、ボーイング737-8の納入の継続的な遅れも重なっている」ことに言及。「これらの納入遅延により、当社の航空機近代化計画と成長要件が大幅に混乱している」と、欧米航空機メーカーに対して憤りを露わにした。
その上で「より強力な2025年に向けて断固たる措置を講じるなか、必要な資産を整備することは成長目標を達成し、ネットワークを最適化し、お客様に強化したサービスを継続的に提供するために不可欠」と述べた。
「マレーシア航空グループは機体メーカーおよびリース会社と熱心に協力し、混乱を最小限に抑えながら、最高の安全基準が引き続き満たされるようにする」とコメントした。
※画像=マレーシア航空グループのA330neoの受領時期が11月下旬に後ろ倒し(提供:マレーシア航空グループ)