出光・三菱ガス化学、eメタ・バイオメタ国内供給体制で協業

　25年度中に船舶向け燃料で供給体制構築、早期需要創出へ

　出光興産と三菱ガス化学は10月23日、e-メタノールおよびバイオメタノール（環境循環型メタノール）の国内における供給体制の構築に向けた協業を開始することを発表した。
　まずは船舶燃料向けをターゲットに2025年度中に供給体制を構築し、早期の需要創出と市場拡大を目指す方針だ。
　メタノールは基礎化学品としてさまざまな用途に利用されているが、CO2と再生可能エネルギー由来の水素を合成したe-メタノールやバイオ由来のバイオメタノールは、CO2排出量を削減するための有効なエネルギー源の一つとしても注目されている。合成ガソリンや合成ディーゼル、持続可能な航空燃料（SAF）といった合成燃料の原料や発電用燃料としての用途に加え、船舶燃料としても活用可能だ。