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2024.10.28

WING

国交省がANAに厳重注意、タイヤ交換せず出発

 タイヤ圧要交換水準も加圧対応のみで意図的違反

 国土交通省は10月25日、全日本空輸(ANA)に対して厳重注意を行った。これはANA1698便(福島→伊丹、DHC-8-400型機)の出発前に右主脚のタイヤ圧がタイヤの交換が必要な状況まで低下していたことを確認したにもかかわらず、必要な整備措置を行わずに当該便を出発させたため。国土交通省はANAに対して、11月8日までに再発防止策を文書で提出するよう求めた。
 国土交通省によると、この問題は去る9月7日、整備を受託している大阪基地から派遣された整備士が、右主脚に2つあるうちの1つのタイヤの空気が抜けているのを確認したため、作業基準に従ってタイヤ圧を測定した結果、同基準に定める規定値を下回ってタイヤの交換が必要な状況であることを確認したにもかかわらず、整備士はタイヤを加圧しただけで当該便を出発させたというもの。