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カンタスリンク、717型機が最後の運航
豪州の空の一時代に幕、A220へ刷新
カンタスグループは10月26日(シドニー現地時間)、グループ傘下のカンタスリンクが、717型機の運航を終えたことを発表した。カンタスグループは、「1つの時代の終わりを告げる日だ」とした。
717型機の運航最終便 (QF1511) はシドニー、ローンセストン、キャンベラ間の「グレート オトウェイ国立公園」(登録番号 VH-YQS) で行われ、同日18時00分頃にキャンベラに着陸した。
カンタスグループの717最終号機「グレートオトウェイ国立公園」は、1万5000回以上のフライトを実施し、1万7000 時間以上飛行した。約11 年間にわたりカンタスリンクにおいて100万名以上の旅客を空輸した。同機は11月の退役を前に、今後数週間、キャンベラで地上に駐機する。
カンタスグループでは、717型機をカンタスリンクとジェットスターにおいて20年以上に亘って運航してきた。カンタスリンクは717型機を運航する世界の最後の3つの民間航空会社の1社で、オーストラリアの首都と地方のハブを結んだ。
717型機は1990年代初頭にマクドネル・ダグラスが MD-95として販売をスタートした双発ジェットだ。1997年8月に同社がボーイングと合併するまで、MD-95として販売され、「MD」の頭文字、パワー、エンジン騒音から、「マッドドッグ」という愛称で親しまれた。