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NAA田村社長、9月旅客が16年規模まで回復
外国人8ヵ月連続で最大更新、中国旅客大幅増に
成田国際空港会社(NAA)の田村明比古社長は10月28日に定例会見を開き、9月の旅客数が全体で前年同月比12%増、19年同月比で12%減の323万531人になったとし、旅客規模としては単月で「大体2016年の規模まで戻ってきている」ことを説明した。
成田空港国際線は、9月も引き続き外国人がけん引し、外国人旅客が前年比25%増、19年比20%増の160万4860人。これは「9月最高値を更新した」ことになり、これで外国人旅客は「2月以降8ヵ月連続で月ごとの最大値を更新した」ことになる。
一方の日本人旅客は前年比22%増、19年比45%減の78万1401人になり、緩やかながら回復傾向にあることを示した。9月は例年どおり、夏のピークシーズンが過ぎて旅客が8月を下回ったが、今年は2回の3連休によって一定の需要を維持したかたちだ。
通過客については前年比15%減、19年比30%減の19万8822人となった。
国内線旅客は前年比9%減、19年比2%減の64万5448人となって、いずれも下回った。田村社長は国内線がコロナ禍前の水準を維持しているものの、冬ダイヤから機体整備の影響などで減便が予定されていることもあって、今後の動向を「引き続き注視したい」と述べた。
※この記事の概要
・10月速報値、国際旅客が19年比98%に
国慶節で中国線好調、今後も予約増見込み
・24年度上期、外国人1000万人超
日本人は約半分、国内は19年並み など