ウイングトラベル
★シンガポール航空、A350の機内空間を刷新
ファースト、ビジネス新座席、エコノミー改装
シンガポール航空(SIA)は、長距離路線用のエアバスA350-900型機の機内設備を刷新する。41機のエアバスA350型機を対象にファーストクラスやビジネスクラスの機内空間を完全に新しくするとともにプレミアムエコノミークラス、エコノミークラスプレミアムの座席も改装し、グレードアップを図る。このためにシンガポール航空は11億シンガポールドルを投入する。
今回の改装で、シンガポール航空は7機のウルトラ・ロング・レンジのエアバスA350-900型機に新たなファーストクラスキャビンを導入。ニューヨーク—シンガポール間などの超長距離路線の快適性と贅沢さに新たな基準を設ける。座席は旅慣れた顧客のニーズを反映したデザインで、個室感覚の広い空間とラグジュアリーな装備を施し、「他に類を見ない機内体験を保証する」としている。
ビジネスクラスも全41機に新型座席を導入し、プライバシー、快適性、利便性の向上を図る。座席のデザインは広いレイアウトと人間工学を考慮して設計、長距離移動中のリラックスや機内での作業をサポートする。
プレミアムエコノミークラスとエコノミークラスの座席も改装を予定し、全クラスでの快適性を向上させる。さらに、機内エンターテインメントシステム「クリスワールド」も刷新し、より多様なライフスタイルオプションを提供するとしている。
シンガポール航空のゴー・チュン・ポンCEOは「お客様やステークホルダーの意見を幅広く取り入れ、次世代の機内設備を設計してきた」とと述べ、とくに、ファーストクラスとビジネスクラスのデザインは「快適さとモダンさを追求した設計により、機内でのリラックスや快適な仕事が可能になる」と自信を示した。
改装スケジュールは、最初の改装型A350-900型機は2026年第2四半期、ウルトラ・ロング・レンジは2027年第1四半期に就航予定で、すべての機体が2030年末までに改装完了を見込んでいる。
※動画=個室感覚が格段に向上したビジネスクラス
http://jwing.net/t-daily/pict2024/2411/1106sia.mp4
※写真=シンガポール航空が全クラスの機内空間を刷新(ビジネスクラス)