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2024.11.06

WING

ボーイング、新労働協約可決も41%が「反対」

 IAM「団結し公正のために立ち上がり、勝利した」

 国際機械工・航空機工労組(IAM)の751支部およびW24支部は11月4日(現地時間)、組合員投票により、ボーイングが去る10月31日に提示していた新たな労働協約を可決した。新労働協約が可決されたことで、ワシントン州、オレゴン州、カリフォルニア州のボーイング労働者による2カ月近くにも及んだストライキは終結。現地時間11月6日から早期職場復帰を希望する組合員から段階的に現場に戻り始める。
 ボーイングとIAMが合意した新たな労働協約は4年間で38%(1年目:13%、2年目:9%、3年目:9%、4年目:7%)の賃上げに踏み切るなど、会社側が一程度譲歩したかたちだ。
 IAM751支部のジョン・ホールデン会長とW24支部のブランドン・ブライアント会長は投票集計後の共同声明で、「ストライキとその結果の勝利を通じて、ボーイングの最前線の労働者は、中流階級に有利なようにバランスを取り戻す役割を果した」とし、「家族を養うことができる生活できる賃金と福利厚生は必須であり、選択の余地はない。この契約は、ボーイングで働く人々とその家族の生活に、前向きで世代を超えた影響を与えるだろう。ボーイングの最前線の労働者は、自分たちの声、集団の力、そして団結力を使って、正しいことを行い、公正のために立ち上がり、そして勝利した」と述べるなど、勝利を宣言した。