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2019.01.10

WING

宇宙居住にミドリムシ100%ハンバーグは如何?

ミドリムシが人類宇宙居住時の「食糧」にになるか

 

 顕微鏡をのぞくと垣間見ることができる小さな生き物たちの世界。この小さな世界に生息する植物プランクトン「ミドリムシ」。植物の特徴である葉緑体を持ちながら、鞭毛を使って動物的に動くことができるこの不思議な生き物が、人類の活動領域を拡げる大きな可能性を秘めている。陸と空、そして海のフィールドでミドリムシ由来のバイオジェット燃料を供給することを目指すユーグレナ社が、新たに宇宙分野への展開を模索中だ。ユーグレナ社の構想では、ミドリムシ由来のバイオ燃料を宇宙で供給することはもちろん、宇宙で人類が居住するための「食料」としてのミドリムシの可能性を探っている。世界人口が増加しているなか、人類の食料源として昆虫食が注目されるようになってきている。地上や宇宙では、栄養価が高いミドリムシが人類の栄養になっていくことが予測されそうだ。
 航空業界ではバイオジェット燃料として2020年にも商用フライトに一部供給することを目指していることなどで注目を集めているが、ミドリムシは実に様々な可能性を秘めている。なかでもユーグレナ社は既に「食料」としてのミドリムシの可能性に元来着目して、例えばミドリムシクッキーやドリンク、ヨーグルトなど、様々な食品の販売を展開中だ。これはユーグレナ社がもともと、ミドリムシの高い栄養素に注目していたため。地球上でも爆発的な人口増加によって、食糧不足が懸念されている。そうしたなかで食糧としての「昆虫」が注目を集めるようになっているが、ミドリムシも十分に人類の「食糧」足りえるのだ。

 

※写真=宇宙空間では栄養価の高いミドリムシが人類にとって貴重な栄養源になることが予測される。ミドリムシの培養プラントならば畑のような広大な土地を整備する必要もなくコンパクトに大量培養することができる