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三菱重工上期、受注・売上収益・各利益で過去最高
リスク散見も「24年度計画達成は可能」
三菱重工業が11月5日に発表した2024年度第2四半期決算によると、期間中の売上げ収益は前年同期比11.1%増加した2兆2981億円となった。事業利益は86.7%増えた1884億円に、中間利益は16.5%増加した1071億円だった。
同日、記者会見に臨んだ泉澤清次社長は「下期も引き続き、地政学リスクや物価高、為替の変動など、引き続き事業環境は不透明だが、ある程度の受注が獲得できているため、これを着実に遂行することで 2024年度の計画の達成は可能」とコメント。とくに受注に関しては、「底堅い需要が見込まれているガスタービン、 原子力、防衛に加え、製鉄機械や航空エンジン等が好調」であることに言及した。
その上で、「厳しい事業環境に直面している事業もあるが、年間見通しを上方修正することにした」とし、受注高を2000億円上乗せした6兆円としたことを明かした。ちなみに、売上収益4兆9000億円、事業利益3500億円、当期利益2300億円は、前回予想を据え置いた。
また小澤壽人最高財務責任者(CFO、常務執行役員)も「当四半期は、 第1四半期に引き続き、総じて計画通りに順調に推移した」ことに言及。「受注、売上収益、各利益項目はいずれも上半期として過去最高となった」ことを明かした。
※この記事の概要
・航空・宇宙・防衛、受注高大幅減も前年の反動
小澤CFO、「従前に比べれば高水準」
・ 泉澤社長、ボーイングスト終結を歓迎
回復ペースに予断許さずも「元に戻ること期待」 など