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航行中の掃海艇「うくしま」で火災、1人不明
海上自衛隊は11月10日、福岡宗像市の大島北沖約2.3キロの海上を航行中だった第43掃海隊の掃海艇「うくしま」で火災が発生したことを発表した。当日午前9時40分ごろに艇内で火災が発生し、消火作業を試みたが鎮火せず、同艦艇から福岡海上保安部へ通報した。今のところ、乗員の3等海曹1人の所在が確認できていない。また別の乗員1人が負傷しており、福岡県古賀市東医療センターで診断の結果、生命に別状がないことが分かった。
海上幕僚監部では15時30分に事故調査委員会を設置して調査に当たっている。「うくしま」は11日午前0時5分ごろには、艦尾側が水没し、艦首を海面から出した状態で転覆。火災が鎮火し、午前7時の時点で艦首の一部が海面から出ている状態となっている。今後は海上保安庁と連携しつつ、現場海域の浮遊物および油の流出状況などを警戒するとともに、行方不明者の捜索・救助のため、潜水捜索の実施など調整する。