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荏原、ロケット用電動ターボポンプで液体窒素性能試験
3トン級ロケットエンジン想定した電動ターボポンプ
荏原製作所は11月8日、開発を進めていたロケットエンジン用電動ターボポンプについて、今年9月に実施した液体窒素による性能試験に成功したことを発表した。
荏原製作所は、人と宇宙のつながりを当たり前にすることをミッションに据え、宇宙事業への取り組みを2021年に立ち上げた。それ以降、ロケットエンジンに燃料を供給する電動ターボポンプの開発を進めてきている。
電動機で駆動する電動ターボポンプは、従来の基幹ロケットに使われているタービン駆動のポンプに比べて、エンジンシステムを簡素化し、高い信頼性と容易な出力制御を実現することが期待される。現在、推力3トン級のロケットエンジンを想定した電動ターボポンプの開発を進めており、2023年12月には水試験モデルによる性能試験を完了した。
※写真=荏原製作所が開発を進めるロケットエンジン用電動ターボポンプ(提供:荏原製作所)
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