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中野国交大臣、航空分野の安心・安全取組みに意欲
調査進む羽田衝突事故、結果踏まえ抜本的対策も
第二次石破内閣発足に伴い国土交通大臣に就任した中野洋昌大臣は11月13日、専門紙記者会見を開き航空分野の安全・安心について「本当に、何としても守っていかないといけない」と述べて、安全・安心の取組みを加速させていくことに意欲を見せた。特に今年初めには、羽田空港での航空機衝突事故が発生した。そのとき海上保安庁機に搭乗していた職員5人が亡くなっていることに言及すると「こうした痛ましい事故が2度と発生しないように、というのが私の強い思い」だと強調して、安全・安心の取組みに前のめりの姿勢を示した。
この羽田空港での衝突事故ではすぐに検討委員会が設置され、6月には中間取りまとめを発表した。この取りまとめによって、さらなる安全・安心対策への取組みとして「国土交通省総力を挙げて、関係者一丸となって取り組んでいきたいという思い」だと説明。現在は、運輸安全委員会が事故調査を進めているところであり、最終的には事故調査の結果を踏まえた上で「抜本的な安全・安心対策をしっかり講じていくということになるだろう」とした。
また10月には宮崎空港で、誘導路の下に埋まっていた不発弾が突然爆発する事案が発生し、一歩間違えれば大惨事になりかねない問題となっている。中野大臣はこの不発弾問題について、各方面から「不安の声をいただいている」として、対策を講じてなるべく早期に不安の解消を図りたい考えを示した。
※この記事の概要
・万博控え関西3空港でインバウンド増加に対応
・成田の更なる機能強化、国際競争力強化へ注力
・安全安心・持続的な経済成長・地方創生を重視 など