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陸自V-22損傷の航空事故、人的ミスだったと判明
必要な操作手順に抜け、機体の揺れは過度な操作
陸上自衛隊は11月14日、与那国駐屯地でV-22オスプレイが機体の一部を損傷する航空事故となったことについて、機長および副操縦士が本来行うべき操作を実施しなかったことによる人的要因のため発生したことを発表した。当日、森下泰臣陸幕長は会見でフライトデータレコーダ(FDR)などの機器や関係者からの聞取りによって事故原因が明らかになったとし、この日をもって一時停止していたV-22の飛行を順次再開していくと説明した。
この航空事故は、10月27日に第1ヘリコプター団輸送航空隊第108飛行隊のV-22が患者後送訓練を行う際、ホバリングから上昇しようとしたときに、操縦士が予期しない高度低下が発生したため、1度は離陸を中止して接地したものの、再度上昇すると左右の揺れが発生し、機体の左ナセルが地面に接触して損壊したというもの。陸自としてV-22の航空事故は初めて。機体は外注整備が必要な大破に相当するため、航空事故となった。搭乗していた16人全員に負傷などはなかった。
※写真=V-22の左ナセルが地面に接触した事故は人的要因によって発生したことが分かった
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