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2019.01.15

WING

防衛省、自衛官の定年1年引上げ、人的基盤強化へ

女性の潜水艦配置制限解除、実質的な全職種解放

 防衛省は、若年定年制自衛官の定年年齢を引き上げる。さらに配置制限のあった海上自衛隊潜水艦について、女性自衛官の配置制限を解除する。自衛隊の人的基盤を強化するため、これらの措置により、人材の有効活用を推進する。
 定年年齢の引き上げについては、2020年1月から順次、各階級の定年年齢を1年引き上げる。まずは1曹から1尉までの6階級で定年を延長する。翌年の2021年1月からは3佐から1佐までの3階級を延長。さらに2022年1月からは3曹と2曹の定年を引上げる。自衛官の定年は現在、3曹・2曹が53歳、1曹・曹長・准尉・3尉・2尉・1尉が54歳、3佐・2佐が55歳、1佐が56歳と定められている。これを段階的に1年ずつ延長して、装備品の高度化や、任務の国際化などに対応できる知見を豊富に備えた人材の有効活用を推進する考え。今後、同引上げ実施のため、自衛隊法施行令などの改正を検討して、措置していくとしている。