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防衛省、「ユニコーン」のインド移転へMOI署名

中谷大臣「意義のあるマイルストーン」
防衛省は11月15日、「もがみ」型護衛艦に搭載される艦艇搭載用複合通信空中線「ユニコーン」について、インド海軍への装備移転に関する細目取極(MOI)に署名したことを発表した。今後移転実現に向けて、具体的な調整をさらに加速していくことになる。
「ユニコーン」のインドへの装備移転については、2016年3月発効の日・インド間の防衛装備品・技術移転協定で、防衛装備品の移転に関する協議を重ねて今年8月、デリーで行った日印2プラス2によって「ユニコーン」の移転実現に向けた将来的な協力推進について一致したところ。
インドと日本は「特別戦略的グローバル・パートナーシップ」の関係にあり、民主主義や法の支配などの基本的価値や戦略的利益を共有する。防衛協力の一環として、防衛装備・技術協力を推進することは日本だけでなく地域として、平和と安定の確保において重要なものとなる。
中谷元防衛大臣は15日の会見で「ユニコーン」の移転に言及し、このMOIが「大変意義のあるマイルストーン」だと述べると、さらに「非常に優れた装備であると認識している」として、移転実現へ期待感を示した。
※図=ユニコーンの概要(提供:防衛省)