日米豪防衛相会談、地域の関係各国と連携強化

　南シナ海など中国の危険な行為に深刻な懸念

　中谷元防衛大臣は11月16日から18日までオーストラリアを訪問し、ロイド・オースティン米国防長官およびリチャード・マールズ豪州副首相兼国防大臣との日米豪防衛相会談と、米・豪それぞれのバイ会談を行った。3ヵ国では、平時から緊急時まで連携を支援する「日米豪防衛協議体」を設立するなどして、米・豪共同の演習などへ自衛隊の参加を増大させて、3ヵ国間の相互運用性の向上を図る。
　3ヵ国防衛相会談では共同声明で、インド太平洋地域の関係各国との協力を重視した。ASEAN各国とは引き続き関与を強化して、カナダ、フランス、ドイツ、インド、ニュージーランド、韓国、英国を含むパートナーと協力して支援していくこととした。さらに、改めて太平洋島しょ国が主導する安全保障上の課題対応を支えることが重要だとし、「太平洋合同安全保障会議」などの地域枠組みと協力して、能力構築や、女性・平和・安全保障活動を含む防衛面での関与を調整していくこととした。

※写真1＝3ヵ国での会談後に行った会見の様子（提供：防衛省）