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2024.11.19

WING

日本空港ビル上期決算、旅客増加で大幅増収増益

 免税店売上増加が半期最高、夏以降円高で伸び悩みも

 

日本空港ビルデングは中間期連結決算(2024年4月1日~9月30日)について、売上高が前期比31.6%増の1317億円になり、営業利益が56.1%増の210億円、経常利益が62.9%増の203億円、純利益が45.6%増の119億円になったことを発表した。期間中の羽田空港の旅客数は、国内線が0.5%増の308万人、国際線が23.3%増の904万人で、インバウンドを中心とした旅客の増加が売上高をけん引し、それに伴って利益面も大幅に伸びた。
 売上高については、円安影響による免税売上げの増加などで、第1四半期の時点で当初予想を上回った。特に羽田の免税店売上げは、前年同期よりも59%増の564億円で、半期としては過去最高となって大きく影響した。これは中国人旅客の増加によって購買客の半分近くが中国人となって購買単価や購買率が上昇した。加えて、人手不足の影響があった前期よりも営業時間が拡大し、かつ商品構成の見直しなどを行ったことで売上げの増加につながったという。しかし夏以降になると、円高進行に転じたことで免税売上げが減速。全体の売上高としては、当初予想よりも74億円上回ったが、修正予想よりも32億円下回ることとなった。

 

※写真=日本空港ビルデングの中間決算は前期を大幅に上回る増収増益となった

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