ウイングトラベル
★インフィニ、LCCセミナー開催、18社のワークショップも

来年へ向け、ツアー造成サポートや新流通経路検討
インフィニ トラベル インフォメーション(インフィニ)は、昨年に続きユーザー旅行会社向けのLCCセミナーとLCC18社を集めたワークショップを開催した。セミナーではLCCマーケットの現状などを説明した上でLCC航空券流通のさらなる利便性向上に資する新たな仕組みの導入を検討していく方針などが示された。
セミナー冒頭であいさつに立ったインフィニの井上浩二執行役員・営業部部長は「10年ほど前まではまだまだ利用されていなかったLCCだが、昨今は燃油サーチャージの影響などもあり、利用が増えている」とコメントした。
その上で来年に向けた施策として、LCCの運賃情報をデータ化したパッケージ造成サポートや、LCC予約ツール「LCC Search」に加え、新たな流通経路を提供する考えを明らかにした。
プレゼンテーションでは、LCC市場の現状やインフィニが提供するLCCソリューションについて説明した。
コロナ禍後の海外旅行において、為替や物価高が影響するなか、「海外旅行に行った人の費用節約」として、約2割が「LCCなどを利用した」と回答(JTB総合研究所調べ)した点を紹介。また国際線LCCの旅客数を見ると、コロナ前の2019年は全体の25%を占めていたが、コロナ後の2023年は33%まで増加するなど、「一般消費者の中でLCCが強く意識されている」(エアライン営業部駒形知之氏)状況にあるとした。
インフィニでは、LCC予約ソリューションとして「LCC Search」を提供、GDS流通にはないLCCの予約手配が可能だ。
現在、LCC Searchは日本発国内線6社を含む約150社の予約手配が可能。なかでも韓国15社、台湾12社、中国(香港含む)11社、タイ・ベトナム・フィリピン16社、オセアニア5社に対応。オフラインについても、出張での利用が多いインドのLCCインディゴなどの予約手配に対応できる。
なお、利用は「INFINI LINX PLUS」のGUIであれば、申請不要、利用料無料で利用でき、通常の画面で一括して表示される。またクレジットカード精算のため、IATA代理店以外でも利用できる。
セミナーでは、グレーターベイエアラインズと、ベトジェット、ベトジェット・タイランド、タイガーエア台湾の日本販売総代理店(GSA)を務めるワールドコンパスによるプレゼンテーションもあった。
グレーターベイエアラインズは2020年の設立で、香港を拠点に2023年には日本路線の運航を開始。今年は米子と徳島へ就航したほか、12月には札幌(新千歳)と仙台への就航を控える。
また、現在国際線においてベトナムでナンバーワンの規模を誇るベトジェットは、機内最前列の座席や空港ラウンジ、機内食など充実のサービスを提供する「スカイボス」サービスを用意していることを紹介した。
ベトジェット・タイランドは、11月に沖縄(那覇)−台北(桃園)−バンコク(スワンナプーム)線の運航を開始、12月は札幌(新千歳)−台北(桃園)−バンコク(スワンナプーム)線の就航を予定する。
ワークショップでは、LCC18社とセミナー参加旅行会社との意見交換の場を設け、盛況となった。なお、ワークショップに参加した航空会社は以下の通り。
▼ジェットスター航空▼チェジュ航空▼春秋航空▼エアプサン▼エアアジア▼グレーターベイエアラインズ▼スプリング・ジャパン▼タイガーエア台湾▼フジドリームエアラインズ▼ジンエアー▼エアロK▼エアソウル▼タイ ライオンエア▼スクート▼ティーウェイ航空▼ベトジェットエア▼ベトジェット・タイランド▼イースター航空(航空会社2レターアルファベット順)
※写真=セミナーの様子(写真はインフィニ井上氏)
※写真=ワークショップの様子