ウイングトラベル
★中部空港10月旅客数93万人、コロナ前8割超え
国際線19年比70%の約40万人、国際線発着81%
中部国際空港会社は10月の運用実績速報値によると、航空旅客数は総計で93万5372人に達した。これは前年同月比115%、2019年比で81%に相当し、国際線の利用者が特に顕著な回復を見せた。国際線旅客数は39万6000人で前年同月比146%と大幅に増加、19年比70%まで回復した。一方、国内線旅客数は53万9372人で前年同月比99%、19年比91%と前年のほぼ横ばい、コロナ前から微減の状況が続いている。
航空機発着回数は7937回で前年同月比108%、2019年比81%となり、とくに国際線の発着が好調だった。また、国際貨物取扱量は1万1137トンで前年同月比110%、2019年比66%と回復基調が続いている。
空港内の営業収入も堅調に推移し、構内営業売上高は26億1700万円で前年同月比145%に達した。とくに免税店の売上は13億6700万円と前年同月比164%、2019年比63%を記録し、国際線利用者の回復が寄与していると見られる。一方、一般物販店や飲食店もそれぞれ前年同月比123%、135%と売上を伸ばした。
国際線の回復が目立つ一方、国内線も堅調な利用状況を維持している。国内外からの旅行需要の増加が航空旅客数や構内営業収入の成長を支えていることが分かる。また、名古屋税関の発表によると、国際貨物の取り扱いも増加傾向にあり、物流面でも回復基調が続いている。
※写真=中部空港10月旅客数、コロナ前の81%、国際線は70%まで回復