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防衛省、次期初等練習機にテキストロンT-6
コスト重視の教育システム、次年度予算目指す
防衛省は11月29日、選定中だった次期初等練習機および地上教育器材について、兼松が提案したテキストロン・アビエーション・ディフェンス社のT-6と関連する地上教育器材を選定したと発表した。第1段階評価を勝ち抜いて第2段階評価に進んだ競合には、SUBARUが提案するピラタス・エアクラフト社のPC-7MKXと地上教育器材があった。機体のほか、シミュレータなどの地上教育器材、さらにはメンテナンスなど後方支援の面ではSUBARUの方が高い評価となったが、よりコスト面を重視した結果、評価値は兼松が最高となった。
防衛省では、航空自衛隊で運用する初等練習機のT-7が2030(令和12)年ごろから用途廃止が始まる見込みのほか、最先端戦闘機を今後導入していくことなどを踏まえて、より効率的で効果的なパイロット教育体系を構築できるシステムが必要となった。教育課程で実際のフライトに必要となる航空機と、シミュレータなど教育器材を一括した教育システムとして一体的に整備することで効率化を図る。
※写真=航空自衛隊の次期初等練習機に決定したT-6(提供:テキストロン・アビエーション・ディフェンス)
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