JAXA大西宇宙飛行士がISS船長に就任へ

　宇宙航空研究開発機構（JAXA）は12月2日、大西卓也宇宙飛行士が、国際宇宙ステーション（ISS）第73次長期滞在搭乗員ISS船長に決定したことを発表した。日本人宇宙飛行士がISS船長に就任するのは、大西宇宙飛行士で3人目となる。
　JAXAによれば、大西宇宙飛行士は「クルードラゴン」宇宙船運用10号機によって、2025年2月以降に宇宙へ打ち上げられる予定だ。第72次長期滞在でフライトエンジニアを務め、その後、第73次長期滞在でISS船長としてミッションの達成及び全搭乗員の安全確保など、全体の指揮を執ることになる。
　ISS船長への就任が決まった大西宇宙飛行士は、「私はチームの先頭に立ってグイグイと引っ張っていくタイプではなく、むしろチームのメンバーにはのびのびと動いてもらって自分は縁の下の力持ちとして全体を支えていくタイプのリーダーだと思う」と、ISS船長として自らのタイプを分析。その上で、「自分なりのスタイルで、精一杯職務に当たりたい 。そして私たち長期滞在クルーだけではなく、地上で私たちの滞在を支えてくださる全ての方々にとって充実したミッションになるよう、力を尽くす」と話すなど、重責を果たしていくことを誓った。

※写真＝大西宇宙飛行士（提供：JAXA）