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ANA4年越しの悲願、羽田-ミラノ線開設
ANAのミラノ線は25年ぶり、来夏は予約率9割目標
全日本空輸(ANA)は12月3日、羽田-ミラノ線を新規に開設した。ミラノ線初便のNH207便は、同日午前1時09分、乗務員12名、乗客203名が搭乗して出発。午前1時23分に、一路、ミラノへ向けて羽田空港を離陸した。ANAはこの路線を週3往復便(火・木・日曜日運航)体制で運航し、運航機材は215席仕様の787-9型機を投入する。ちなみに羽田-ミラノ線は日本とイタリアを結ぶ、本邦航空会社唯一の路線だ。
この羽田-ミラノ線は元来、2020年に就航する予定だった。ところが新型コロナパンデミックが発生し、路線開設は大幅に後ろ倒しすることを余儀なくされた。今回ANAは実に4年の歳月を経て、念願の羽田-ミラノ線の運航を開始したかたちだ。
初便就航に先立って搭乗口付近において開かれた就航式典においてANAの平澤寿一 専務執行役員は「ANAにとって、ミラノは約25年ぶりの再就航となる」ことに触れつつ、「(ミラノは)日本の皆様にとって大変魅力的な都市。 ビジネス、観光両面で多くのお客様にご利用いただけると期待している」とコメント。「ITAエアウェイズが運航している羽田-ローマ線と、当社が運航する羽田-ミラノ線を組み合わせて頂き、 便利で快適にイタリアの周遊旅行をご提供できるものと確信している」と述べるなど、ITAエアウェイズと協力して日本-イタリア間で利便性の高い路線ネットワークを提供することに触れた。ちなみにITAエアウェイズは現在スカイチームに加盟しているが、ルフトハンザグループ傘下に収まることで、早ければ2026年にもANAが属するスターアライアンスに加盟するものと思われる。
※この記事の概要
・独市場に次ぐ旺盛な貨物市場に期待大 など