WING
防衛省補正予算案は8268億円、人的基盤強化に注力
変化する安全保障環境への対応には6677億円
防衛省の2024(令和6)年度補正予算案は、全体で8268億円となり、そのうち自衛隊の活動基盤や災害対処能力の強化などで1591億円、安全保障環境の変化へ自衛隊が的確に対応するために6677億円となった。「国民の安心・安全と持続的な成長に向けた総合経済対策」として特に人的基盤強化関連の施策では、不足する自衛官の募集環境を踏まえて、今年10月設置の関係閣僚会議で行われた検討も含めて早急に実施すべき項目が挙がった。
自衛隊の活動基盤や災害対処能力の強化へ向けた1591億円のうち、人的基盤強化の取組みでは845億円とした。これは人事院勧告に伴う人件費増額分388億円を含む。早急に対応が必要な備品や作業服などを整備し、自衛隊の活動を支える基盤・環境を強化・改善する。隊員の勤務や生活に直接関わる環境改善のため、隊舎や庁舎などの施設の建替・改修などを集中的・効率的に行う。また、過酷な任務などに従事する隊員への手当を拡充するとしている。