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2024.12.09

WING

空港施設、セレター空港の訓練施設へ太陽光発電接地

 AATC社へ売電、ソーラー設置は海外2例目

 空港施設(AFC)は12月5日、シンガポールのグループ会社である「Airport Facilities Asia」社がセレター空港の航空産業団地(Seletar Aerospace Park)地区内に保有するパイロット訓練施設屋上へ太陽光発電設備を設置したことを発表した。発電した電力は、同施設へ入居するAirbus Asia Training Center(AATC)社へ売電する。
 今回設置した太陽光発電設備では、発電した電力の全量をAATC社へ供給するコーポレート電力購入(PPA)契約を締結。初年度の発電量は685MWを計画しており、24時間稼働する同施設にとって総消費電力の約2割に相当するものとなる。
 シンガポールでは2021年導入の「Singapore Green Plan 2030」に基づき、持続可能な開発の一環として再生可能エネルギーの導入が積極的に進められている。一方で航空業界は世界的に脱炭素に向けた動きが加速しており、AFCグループでは2023年5月に、同地区内に保有するエンジン整備工場へ太陽光発電設備を設置した。これはグループ初の海外設置事例で、今回の設置は海外2例目となる。
 
※写真=空港施設がセレター空港のパイロット訓練施設へ設置した太陽光発電設備(提供:空港施設)