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2019.01.17

ウイングトラベル

仏観光開発機構と熊本県、観光交流促進で覚書

双方向交流促進でWin-Winの関係構築へ

 フランス観光開発機構と熊本県は1月16日、国際観光交流の促進に関する覚書を締結した。今後3年間において、熊本とフランス間で観光客の往来の増加に寄与するための事業促進や両地域における認知度向上に向けた事業の促進に努めることで合意した。フランス観光開発機構が日本の個別の自治体と覚書を締結するのは今回が初めて。
 熊本県では今年女子ハンドボールの世界選手権、ラグビーワールドカップなど国際大会が相次いで開催され、いずれもフランスが出場することになっている。そうしたことから、フランス人旅行者の受入拡大に向けた取り組みを強化する。一方で、熊本県からのアウトバウンド促進については同県のマスコットキャラクター「くまモン」を起用したフランス観光プロモーションへの協力特別ツアーの造成を企画。双方向交流の促進を図っていく計画だ。
 16日に東京都港区の在日フランス大使館で行われた調印式には、熊本県の蒲島郁夫知事、フランス観光開発機構のクリスチャン・マンテイ総裁の代理としてフレデリック・マゼンク在日代表が出席。また、ローラン・ピック駐日フランス大使が立会人として参加した。さらにくまモンも同席した。
 ピック大使は「フランスと熊本には深く長い関係がある。また、くまモンには定期的にフランスを訪れてもらい、フランス観光の魅力を紹介してもらっており、非常に感謝している。今年はラグビーフランス代表のキャンプ地が熊本であることや試合も行われることになっており、これまで以上に親交を深めていく年になるだろう。今回の覚書を機に向こう3年間にわたってお互いの送客拡大に向けた活動が続けられることになる。さまざまな取り組みを通じてWin-Winの関係を築きあげていきたい」と述べた。

 

 くまモンによるプロモーションを展開
 熊本県民向けのフランス特別ツアーを計画

 

※写真=フランス観光開発機構と熊本県の国際観光交流覚書締結式の模様。写真左からくまモン、蒲島郁夫熊本県知事、ローラン・ピック駐日フランス大使、フレデリック・マゼンク フランス観光開発機構在日代表