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認証DX、CbAプロセス構築しガイドライン作成、模擬審査も
スペースジェットが次世代に活きる、リファレンスデータ活用
「経済安全保障重要技術育成プログラム(K Program:Kプロ)」の一環として進められている新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)による「航空機の設計・製造・認証等のデジタル技術を用いた開発製造プロセス高度化技術の開発・実証」事業のうち、認証DXの研究チームでは、国際的な信用保証フレームワークと連携を図りつつ、認証試験を解析で代替することを目指す。
つまり、従来の実機による飛行試験などを通じた認証作業が行われていたところ、シミュレーション解析によって代替することを目指す方針、研究チームはCbA(Certification by Analysis)プロセスを構築した上で実用性の高いガイドラインを作成し、さらに模擬審査を実施することを目標に掲げている。そのチームの取りまとめを行うのが、宇宙航空研究開発機構(JAXA)だ。加えて、産業界から川崎重工業、三菱重工業らも協力し、認証DXに係る研究を進めている。
宇宙航空研究開発機構(JAXA)航空技術部門の航空機DX技術実証(XANADU)プリプロジェクトチームの荻巣敏充氏は「製造のVプロセスのなかで認証DXは最後のフェーズに当たる」と前置きしつつ、同チームでは「構造CbA、耐雷CbA、 そして飛行性(姿勢安定、失速)CbAに取り組んでいく。そして航空局と連携して、模擬認証というところまでを進めていきたい」との考えを明かした。
※写真=国産旅客機として世界の空を飛ぶことは叶わなかった「スペースジェット」。その開発で培ったデータ等が日本の航空機産業のDX化に寄与する
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