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ispace、月面資源開発のマグナ・ペトラと協業
ispaceは12月10日、米国に拠点を置く月面資源開発企業のマグナ・ペトラ社との間で、将来的な月面探査実施に向けて協力することに合意したことを発表した。両社は、月の資源を非破壊的かつ持続可能な方法で採取するなど、月面資源開発で協業することになった。
マグナ・ペトラ社は月面でヘリウム3同位体の探査・採掘、地球への帰還を目指すなど、初の月面資源開発を目指している。
ヘリウム3は安全保障や医療用画像分野、さらには量子コンピューティングや核融合エネルギーなど、さまざまな用途で活用することができる同位体だ。ただ、ヘリウム3の供給は危機的状況にあり、悪化の一途を辿っている。
そうしたなかマグナ・ペトラ社としては、同社が有する月面への影響を最小限に抑えながらエネルギー効率の高い同位体の抽出と収集を可能にする技術を活用し、ヘリウム3同位体のサプライチェーン問題を解決することを目指す構え。同社としては月面同位体をモデリングするためのAI技術、収量密度検証のためのNASAが開発する機器、そして同位体分離のための技術を活用し、月面から商業的に利用可能な同位体量を検証、採取、回収することを目指す。
※画像=ispaceとマグナ・ペトラが協業。月面輸送などで協力する(出典:マグナ・ペトラのHP)
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