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2019.01.17

WING

エアバス、DARPAより小型衛星バスの開発受注

OneWebと共同の大量生産対応の民生転用案が採用

 エアバス・ディフェンス&スペースは1月14日(現地時間)、米DARPA(国防高等研究計画局)より、多数の小型衛星によるコンステレーションの軍事利用を探るブラックジャック・プログラムに用いる小型衛星バス(共通基本機体)の開発を受注した。エアバスは多数の低軌道小型衛星により世界中でインターネットの使用を可能とする事業を進めるOneWebサテライツ社の協力を得て、画期的な衛星量産を前提としたOneWeb衛星のバスを基に、DARPAの要求に合わせた改良を行うことにしている。
 DARPAは低地球軌道に小型、軽量、低コストの衛星を多数打上げて構成するメッシュ・ネットワークの軍事的な有用性を実証する目的で、ブラックジャック・プログラムを立ち上げた。そして、商用衛星バスを購入して、それらに軍用のセンサとペイロードを組み合せることで、低コストを実現したい考えだ。衛星バスは電力の発生、姿勢制御、推進力の提供、そして軍用センサの設置場所を含む共通的なペイロードの収容により衛星を駆動する。

 

※画像=エアバスがブラックジャック・プログラム用に提案したOneWeb衛星(提供:エアバス)