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ハワイアン航空、シアトル-成田を5月12日開設
10月にシアトル-仁川、グループのシナジー最大化
アラスカ航空グループ傘下にとなったハワイアン航空は12月10日(アラスカ現地時間)、来年5月12日にシアトル-成田線を開設することを発表した。さらに、10月にはシアトル-仁川線も開設する。その他、グループのシナジーを最大化するべく、就航都市、運航ダイヤ、機材を戦略的に変更することで、アラスカ航空とハワイアン航空が統合した新生アラスカ航空グループとして、米国内線ネットワークも強化する方針にあることを明かした。
シアトル-成田線にはハワイアン航空のA330-200を投入する。このフライトは、ワンワールドアライアンスパートナーの日本航空(JAL)による他のアジアの目的地に接続する。
※画像=シアトル-成田線を開設するなどアラスカグループのシナジーを最大化へ(提供:ハワイアン航空)
ハワイアン航空はシアトル-成田線の開設によって、パンデミックの発生以降、需要が落ち込んでいるハワイと日本間の輸送能力を適正化することができると説明。ホノルル-成田線の機材をシアトル-成田線に機体を再配置する一方、ホノルル-成田線の運航便数を週12往復から週14往復化することで利便性を高める方針だ。これによりホノルル-関西、福岡の直行便とあわせ、ハワイ-日本間の運航便数を週24往復便とする計画だ。
アラスカ航空グループとしては、現在、北米に104の直行便就航地を有するシアトルハブの更なる強化を図る方針で、2030年までにシアトルのゲートウェイから東京・成田とソウル・仁川を含む少なくとも12の直行便就航地を長距離広胴機で運航する予定にあるとした。あらたな就航都市と就航時期などの詳細は、あらためて発表する。
ダイヤ・機材調整などで米国内線強化
シアトル-ホノルルは座席供給20%拡大
また、アラスカ航空グループ内における米国内線ネットワーク強化に向けた調整作業は3月下旬からスタートし、来年第2四半期(4-6月)頃まで継続する見通し。とりわけ米西海岸とハワイ間を飛行する利用者利便を高めるべく、出発時間帯のカバレッジを改善するほか、シアトル-ホノルル間の座席供給量を20%増強する。1日6便運航するシアトル発ホノルル行きの便のうち、3便をハワイアン航空の広胴機で運航することを決めた。これにより、旅客と貨物需要の増加に対応する。
さらに、ポートランド発ホノルル行きの直行便の時間帯を変更するほか、ハワイ-サンディエゴ線の運航時間帯を調整。サンディエゴ発便を午前と午後の遅い時間帯に、マウイ島発便も午後遅い時間帯と深夜時間帯とすることを決めた。
東海岸・中西部とハワイ結ぶ利用者利便向上
ハワイ発西海岸深夜便でワンストップ接続強化
また、米東海岸および米中西部とハワイを結ぶネットワーク接続性の改善を進める。運航スケジュールを調整することにより、東海岸および中西部からハワイに向かう際、経由地の西海岸でより利便性高く乗り継ぎすることができるようにする。これは前述した陽にマウイ発サンディエゴ行きの深夜便設定のほか、ホノルル発ポートランド行き、マウイ発ポートランド行き、そしてホノルル発サンフランシスコ行きの深夜便を3便追加設定することで対応する。これらの深夜便は、米国本土全域でアラスカ航空グループの旅客に新たなネットワーク接続性の選択肢を提供することになり、結果としてハワイアン航空の利用率を高めることに繋がるとの見方を示した。
アラスカエアグループのベン・ミニクッチ最高経営責任者(CEO)は「世界で最も活気のある2つの都市、東京とソウルへの新しい直行便に、お客様も我々と同様にエキサイティングしていただけるものと思う」とコメント。「ハワイアン航空の広々とした広胴機は、機内サービスやアメニティも充実しており、環太平洋の素晴らしい旅を実現する」と述べた。