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2024.12.11

WING

伸びないSAF生産量、24年は13億Lと目標割れ

 23年比2倍もジェット燃料全体のわずか0.3%

 

 今年のSAF(持続可能な航空燃料) 生産量は、およそ100 万トン (13 億リットル) に―――。これは2023年の50万トン (6 億リットル) の約2倍に生産量が拡大したことを意味するが、当初見込んでいた150万トン(19億リットル)には届かない結果となった。国際航空運送協会 (IATA) が12月10日(ジュネーブ現地時間)に明らかにした。
 当初の見通しを下回ったことについてIATAは、米国で計画されていた主要なSAF生産施設における生産開始時期が、2025年前半まで後ろ倒しされたためと説明した。
今回の推定に基づけば、世界のジェット燃料生産量に占めるSAFの割合はわずか0.3%で、再生可能燃料のうち11%を占めるに過ぎなかったことをあらためて浮き彫りにした。
 IATAは2025年のSAF生産量は210万トン (27億リットル) に拡大すると予想した。今年の生産量よりも、さらに倍以上、生産量が拡大する見通しにあるが、それでも全ジェット燃料総生産量の0.7%、世界の再生可能燃料生産能力の13%相当に留まる見通しだ。

 

※写真=航空業界脱炭素化の鍵を握るSAF。生産量は着実に増えるもその伸びはスローペースだ

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