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2025年の航空業界、航空史上初の総売上1兆ドル突破
旅客数初の50億人時代到来、純利益366億ドルに上昇
国際航空運送協会(IATA)は12月10日(ジュネーブ現地時間)、2025年の航空業界の財務見通しを発表した。このなかでIATAは航空業界の純利益が366億ドルに、純利益率は3.6%と予想。今年の純利益315億ドル、純利益率3.3%の予想から、わずかながら改善する見通しだ。また、旅客1人当たりの平均純利益は7.0ドルとの見通しを示し、2023年の最高値7.9ドルを下回ものの、2024年の6.4ドルからは改善すると予測した。
来年はいよいよ航空旅客数50億人時代へ―――。IATAは2024年比6.7%増加した52億人に達すると予想した。旅客数が50億人の大台を突破することは、航空史上、初めてのこととなる。さらに、航空貨物量も2024年から5.8%増加した7250 万トンに達すると予想した。
旺盛な旅客・貨物需要により、航空業界の総売上は1兆0070億ドルに達する見通しだ。総収益は対前年比4.4%増加する予測で、航空業界の総売上が1兆ドルを超えることも、航空史上初めて。このうち旅客収入が7050億ドルに、付帯サービス収入も1450億ドルとなる。旅客収入は航空券の値下がりなどが影響して3.4%低下する見通しだ。
※写真=2025年の航空業界の総売上は1兆ドルを突破。しかし利益率は3.6%と低空飛行だ
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