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自衛隊、離島災害など想定した大規模訓練実施
在日米軍も参加、地域の自治体などと連携も
自衛隊は1月14日から17日にかけて、令和6年度離島統合防災訓練および日米共同統合防災訓練を行う。災害時の対処能力向上とともに、在日米軍や関係地方公共団体などとの連携強化を図る比較的大規模な訓練で、陸上自衛隊中部方面隊が行う南海レスキューとも連携する。
この訓練では、特に離島などで突発的に発生する災害への対処を訓練するとして、被災地へのアクセスなど統合運用能力の向上や、地方公共団体や在日米軍を対象とした各種活動の調整など連携要領を強化し、迅速・効率的な災害派遣活動に取り組めるようにする。
訓練を行う場所は、滋賀県、大阪府、兵庫県、和歌山県、広島県、山口県、徳島県、高知県と、それら周辺の海空域。統合幕僚監部のほか、陸上自衛隊から陸上総隊、中部方面隊が参加する。海上自衛隊からは自衛艦隊、呉地方隊が参加。航空自衛隊からは航空総隊、航空支援集団が参加する。また在日米軍の参加部隊は米海兵隊岩国航空基地、在日米陸軍としている。
実施予定の訓練は、離島統合防災訓練としては、各自衛隊および関係部外機関との情報共有、航空機・艦艇・車両による機動・展開および人員物資の輸送、孤立地域被災者に対する巡回診療、患者搬送、炊き出し支援など。日米共同統合防災訓練では、参加部隊等間の連携、関係地方公共団体などとの連携、在日米軍との連携を行うこととしている。