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2019.01.18

ウイングトラベル

IATA11月、RPKは6.2%増と堅調に需要拡大

ジュニアックCEO「安定成長も鈍化の兆候」

 国際航空運送協会(IATA)がまとめた昨年11月の世界の航空旅客市場動向によると、需要を表すRPKの伸び率は前年同月比6.2%拡大した。需要が安定した拡大をみせた一方で座席供給量の指標となるASKも6.8%増加した結果、搭乗率を示すPLFは0.4ポイント減少した80.0%となった。IATAによれば、ロードファクターが前年割れとなったのは、過去二年間で3回目のこと。
 IATAのアレクサンドル・ドゥ・ジュニアックCEOは「トラフィックは安定しているものの、世界経済の減速に伴い成長が鈍化しているという明確な兆候がみられる」ことに言及。「今年も6%の需要増加が見込まれているが、一方で貿易の緊張、保護関税、そしてBrexitは、業界全体に横たわる不確実なマイナス要素だ」との認識を示し、昨今の政治情勢が航空業界の先行きにも暗い影を落としていることに触れた。
 11月の実績のうち、国際線の状況をみてみると、欧州の国際線では9%の高いRPK成長率がみられた。IATAは、欧州地域の経済的背景に関する複雑な兆候を考慮した場合、「この成長ペースが持続できるかどうかは不透明」との見方を示した。