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リリウム、「Mobile Uplift Corporation」が資産買収へ
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事業再開に目途、1月初旬にも取引完了か
ドイツのeVTOLメーカーのリリウムは1月6日(現地時間)、欧米投資家コンソーシアムが設立した「Mobile Uplift Corporation」との間で資産購入契約を締結したことを発表した。「Mobile Uplift Corporation」は、リリウムとLilium eAircraft(リリウム・イーエアクラフト)の運用資産を買収する予定だ。リリウムは、取引完了は現時点では1月初旬を見込むとしており、近々にも再建に向けた大きな一歩を踏み出すことになりそうだ。
リリウムは昨年10月24日、リリウムとリリウム・イーエアクラフトの自主管理手続きの申請を裁判所に行った。同社はドイツ連邦議会の予算委員会が、私的資金調達の前提条件であったドイツ復興金融公庫(KfW)による融資保証を承認しなかったためと説明。この結果、5000万ユーロの融資保証についてバイエルン州政府と基本合意に達することができなかったことが要因だとするなど、KfWから突如、梯子を外されたことが原因だとしていた。
※写真=リリウムが事業再掲に目途。欧米の投資家コンソーシアムが支援する(提供:リリウム)