記事検索はこちらで→
2018.04.11

ウイングトラベル

GW日本人旅行者数過去最高、消費額1兆円超え

JTB調査 海外は欧州回復、シンガ・香港が好調

 JTBが発表したゴールデンウィーク(4月25日〜5月5日)11日間の旅行動向調査によると、海外旅行は前年同期比0.7%増の58万5000人の微増で、欧州が8.9%増と回復、シンガポール、香港が好調な反面、グアム・サイパン、韓国、米本土が減少すると推計した。一方、国内旅行は1%増の2384万人と増加し、国内・海外合わせた総旅行人数は過去最高の1%増の2443万人、旅行消費額は2.8%増の1兆174億円と初めて1兆円を超えると予想した。
 総旅行消費額の内訳は、国内旅行が2.7%増の8630億円、海外旅行消費額は3.4%増の1544億円。平均費用は国内旅行が1.7%増の3万6200円、海外旅行は2.7%増の26万4000円とともに増加している。出発日のピークは5月3日、遠距離方面は4月28日、29日も集中する模様。
 日本人の出国者数は1月が9.9%増の142万人、2月が一転して6.9%減の139万人。JTBでは、2月のマイナス要因は、春節が1月から2月に変わり、中国本土、香港などからの訪日客が大きく伸び、航空座席が取りにくかったことも影響したと分析。
 原油高による燃油サーチャージの上昇、為替相場の円高でも、1月から3カ月連続で日本人出国者が伸びており、旅行意欲を妨げる要因にはなっていないとしている。
 JTBでは、「今年のGWは、3連休+4連休で、人気のアジア方面に行きやすい日並びとなり、海外旅行人数は昨年より増加することが見込まれる」とし、燃油サーチャージの上昇と平日2日休暇による長距離旅行で、旅行平均費用の増加を予測した。
 JTBの海外パッケージツアー「ルックJTB」の予約状況をみると、出発日のピークは、近距離のアジアを中心に5月3日、米国本土、欧州などの長距離は4月28日、29日がピーク。
 人気の行き先は、ファミリーはハワイ、近・中距離の台湾、シンガポールなどのアジア、長距離はイタリア、フランスなどの欧州となっている。ヨーロッパ方面は、今年に入って航空会社の旅客輸送実績も前年を超えており、復調傾向が続いている。

 

※今年のゴールデンウィークの海外旅行人数推計(JTB提供)