記事検索はこちらで→
2025.01.09

ウイングトラベル

■2024年の訪日外客3600万人、消費額8兆円規模に

 鈴木観光庁審議官、都市集中で地方商品化支援

 

 次に登壇した観光庁の鈴木貴典審議官は、2024年の旅行業界の現状を振り返りつつ、今後の方向性と課題を具体的に語った。インバウンド市場の急速な回復を歓迎する一方、アウトバウンド市場の停滞に対する懸念を示し、業界全体の連携強化を呼びかけた。
 鈴木審議官は冒頭で、新型コロナウイルスの影響からの回復により、訪日外国人旅行者数が2019年の水準を超え、記録的な水準に達している現状を説明した。「昨年1月から12月までの統計では訪日外国人旅行者数が3337万人に達し、2019年の3118万人を上回る勢い。12月の最終統計を待たなければならないが、年間で3600万人規模になる可能性がある」と述べ、インバウンド市場の急速な回復を評価した。