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ispace、月面着陸・探査「ミッション2」を1月15日打ち上げ
4.5カ月後に月面へ、ファイヤーフライ月着陸船と相乗り
ispaceは1月9日、都内で記者会見を開き、民間月面着陸・探査を目指す「ミッション2」の月着陸船「RESILIENCE」ランダーの打ち上げ予定日が、来る1月15日に確定したことを発表した。米国フロリダ州ケネディー宇宙センター39A射点からスペースXの「ファルコン9」によって、同日15時11分(日本時間、米国東部時間:01時11分)に打ち上げられる予定だ。
ispaceミッション2開発統括の日達佳嗣氏は「4.5カ月ほどかけて月へ到達し、月面着陸することを目指す」ことを明かし、6月初旬頃を目途に月に到着する見通しにあるとした。着陸地点は「Mare Frigoris」(マレフリゴリス)、いわゆる「氷の海」と呼ばれる地点だ。
同社は去る2022年11月に打ち上げられた「ミッション1」において、翌年4月26日に月面着陸を試みるも、高度計の取得データに不具合があり、月面に着陸することを見込んでいた時点では実際には着陸しておらず、推進剤を使い切ってハードランディングしたものと推定。民間企業史上、初の月面着陸成功とはならなかった。そうしたなか袴田武史最高経営責任者(CEO)は「ミッション1で失敗を経験し、悔しい思いをしたispaceだからこそ、失敗を許容し、学び、そしてもう一度挑戦することの大切さを、ミッション2の月面への再挑戦を通じて、全国の皆様に伝えられれば」とコメント。「誰かに未来を委ねるのではなく、再挑戦するための新たな幕を自分たちの手で拓いていく」と話すなど、ミッション2の成功を目指すとした。
※写真=カウントダウン・クロックの前で袴田CEO(左)とシチズン時計事業企画センター宣伝部の田中繁部長(右)