FAA長官、ボーイング監視強化、今後も継続

　アラスカ機事故から1年を回想

　米連邦航空局（FAA）のマイケル・ウィテカー長官は去る1月3日（現地時間）、去る2024年1月5日に飛行中のアラスカ航空の737MAXで非常ドアプラグが吹き飛ぶという事故が発生したことを回想し、「我々は前例のない数の予告なしの監査をボーイングに対して実施しており、進捗状況を監視するためにボーイングの幹部と毎月状況レビューを行っている。我々の強化された監視は今後も継続される」とした。
　この事故についてウィテカー長官は、FAA長官に就任して2カ月ちょっと経った頃だったとし、「そのニュースを聞いたのは金曜日の夕方で、バージニア州のFAA司令センターで1日過ごしたばかりの時だった」と振り返った。
　ウィテカー長官は「同タイプのプラグドアを備えたすべてのMAXの運航停止を命じる緊急耐空性指令を発行する前に、あらゆる事実関係と情報を入手するため、安全の専門家およびピート・ブティジェッジ運輸長官と話をした。それはすぐに、ボーイングの監督方法を劇的に変えてしまう前例のない一連の措置に繋がった」と説明。「工場にさらに多くの検査官を配置したほか、737 MAXの生産レベルを制限し、我々は生産ラインの徹底的な監査を実施した。そして最も重要なことは、ボーイングに、体系的な生産品質の問題を解決するための包括的な計画を策定するよう要求したことだった」との認識を明かした。