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2025.01.16

WING

北方領土や尖閣諸島など島々を考える巡回展

 領土・主権展示館のリニューアルや拡張も

 

 政府は1月20日から27日まで、東京のKITTE丸の内で巡回展「日本の島々について考える」を開催する。これは虎ノ門の領土・主権展示館が行う展示で、同展示館では4月に体感型展示施設としてリニューアルするほか、夏から秋にかけて学校団体の来館を促進するための展示の拡張を図る。
 今回の巡回展開催や展示館のリニューアルなどは、日本の領土・主権を巡る情勢について理解を深めるためだとしている。展示館を所管する内閣官房領土・主権対策企画調整室では、国際情勢が厳しさを増す中、特に若年層を中心とした一般層による理解を深めてもらう必要があるとして、巡回展の実施および展示館での展示強化に力を入れていくという。
 巡回展は、KITTE丸の内を皮切りに全国的な啓発を行う。パネル展示では北方領土、竹島、尖閣諸島について詳しく展示するほか、3D眼鏡で見る海底地形図や、海上保安庁およびブルーインパルスの制服試着など、子どもも楽しめる展示を用意する。
 また展示館は昨年11月から体感型・体験型展示を中心とした展示へ回送中で、今年4月にはリニューアル・オープンを予定する。リニューアル後には、北方領土、竹島、尖閣諸島の自然環境を部屋全面に投影するイマーシブ・シアターや、アニメーション映像で各島々の歴史を学ぶヒストリー・ウォールなどを展開。加えて夏から秋には、673.17平方メートルの展示スペースに拡張部分の298.78平方メートルを追加して、学生団体などの受入れを強化していく。

※図1=巡回展のポスター(提供:領土・主権展示館)
※図2=リニューアルオープン後の展示館の様子(提供:領土・主権展示館)