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ジャムコ、新シートVentureがKLMの787-10に搭載決定
1機当たり38席搭載で計8機に、19年半ばから就航へ
ジャムコは4月10日、開発したビジネスクラス・シート「Venture」が、KLMオランダ航空に採用されたことを発表した。KLMオランダ航空では、今後導入する787-10型機計8機に対して「Venture」を搭載。1機当たり38席を搭載する。KLMオランダ航空では、2019年半ば頃から787-10型機の受領を開始する。ジャムコによれば、「Venture」の受注はKLMオランダ航空が初めてとのことだが、他に複数社から引き合いがあるとしている。
「Venture」はジャムコ・グループが次期ビジネスクラス・シートとして、独自に企画・開発した製品で、フルフラット仕様で、かつ18.5インチの個人モニターなどの装備。旅客の居住性と快適性を確保したほか、全席通路側スタイルを採用し、各席から直接通路へのアクセスが可能となっている。さらに、座席デザインと斜めに配置するヘリンボーン配列により、限られた客室内をより美しく効果的な配置することを可能にした。加えて、コンポジットを用いた一体成型によって、部品点数を従来比45%(ジャムコの従来ビジネスクラス座席比)とすることに成功。これにより、軽量化や整備性の向上を図ったという。
※写真=KLMオランダ航空の787-10型機に搭載することが決まった「Venture」(提供:ジャムコ)