★東京都、訪日客急増も国内減で旅行者数減少

　インバウンド依存、消費額は飛躍的に増加

　東京都産業労働局は、2024年4月から6月の訪都旅行者数調査（速報値）とまとめた。調査によると、日本人旅行者は前年同期比4.7％減、コロナ前の2019年同期比17.9%減の約1億971万人、外国人旅行者は前年比31.0%増、19年比64.1％増の約683万人で、訪日旅行者は順調に増加しているものの、国内旅行者の減少で、全体の訪都旅行者数は前年比3.1％減、19年比15.5減の約1億1654万人と減少した。
　東京都では、この結果からコロナ禍からの回復が進む一方で、日本人旅行者の回復ペースは鈍化していることが分かるとしている。一方、訪日外国人の増加は、東京のインバウンド需要が急回復していることを示した。とくに、外国人旅行者の増加率は2019年比で64.1％増と高く、国際線の回復や円安による訪日旅行の魅力向上が背景にあると分析している。

※写真＝東京都のインバウンド需要急増も国内旅行者が減少進む