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航空連合春闘、月額1万2000円引き上げ要求
賞与年5カ月台、勤務時間インターバル11時間も
航空連合は2025春闘の重点取り組み項目として、ベースアップを軸として4%、1万2000円(定期昇給、賃金カーブ維持分は含まない)を目安として、月例賃金の改善を経営サイドに要求する方針だ。一時金・賞与に関しては、年間5カ月台を要求することにした。さらに働き方の工夫・見直しについて、全加盟組合で勤務時間インターバル11時間を締結することを目指すとした。
新型コロナパンデミックの収束、旺盛な訪日需要が追い風となって、航空旅客需要の回復は著しく、コロナ前を上回る需要がみられるようなケースも散見されるようにもなってきた。そうした一方、人手不足は喫緊の課題となっており、航空業界の魅力向上に向けた動きも加速している。昨年の春闘では航空連合として過去最高の平均1万1161円(ベア率:4.02%)の賃上げを勝ち取ることに成功した。
ただ、他産業はそれを上回る賃上げが続いているほか、物価上昇によって航空連合の組合員の生活改善の実感が乏しいことも実情。航空連合としても、他産業に劣後しない賃金水準を目指していくことが求められるとの見解を示した。