ウイングトラベル
★HIS、雇調金不適正受給で62.6億円返還
子会社ナンバーワントラベル渋谷は1.3億円返還
エイチ・アイ・エス(HIS)は1月27日、2020年3月から2022年12月まで受給していた雇用調整助成金(雇調金)の一部について不適正受給があったとして、約62億6000万円を自主返還すると発表した。また、子会社のナンバーワントラベル渋谷に関しては東京労働局から不正受給に該当するという指摘を受け、違約金を含めた約1億3000万円を返還するとした。さらにその他の連結子会社に関しても第3者による特別調査委員会による調査を継続。調査結果の報告を踏まえてガバナンス体制の強化を含めた再発防止策を発表するとした。
今回の不適正受給について特別調査委員会からは「雇調金制度の認識不足」と「労務管理の不備」が原因にあると指摘。HISの矢田素史代表取締役社長は「自浄作用が弱く、管理体制が甘かったと言わざるを得ない」と述べるとともに「今後はより厳しい指導を行う体制を構築していきたい」とした。
受給対象休業日の約2割強で従業員の就労が確認
制度の認識不足と労務管理の不備が原因