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2025.01.31

WING

ANA、日本-スウェーデンの唯一の直行便開設

 羽田-ストックホルム線、ANA初の北欧線に
 
 全日本空輸(ANA)は1月31日、羽田-ストックホルム線を開設した。運航便数は週3往復便(火・金・日曜日運航)。ストックホルムへの定期便は、本邦航空会社として初めて。過去にスカンジナビア航空が成田-ストックホルム線を運航したこともあるが、現在はANAのストックホルム線が日本-スウェーデン間の唯一の直行便となる。
 運航初便となったNH221便には乗員12名(乗員3名、客室乗務員9名)と旅客166名が搭乗。184席仕様の787-8型機はほぼ満席の状態で、同日0時28分に出発。その後0時49分、一路、ストックホルムに向けて羽田空港を飛び立った。
 ANAが羽田-ストックホルム線の開設を目指したのは、遡ればパンデミック発生前の2020年のこと。実に5年越しでの路線開設となった。
 この路線の需要についてANAは、7割程度が日欧間の接続需要となると分析。接続を前提としたビジネス需要が5割程度に達する見込みにあるとするなど、観光需要のみならず、高いビジネス需要を期待することができる路線であることを明かした。ちなみに、ストックホルム以遠の主要接続パートナーは、かつて同じスターアライアンスに属していたスカンジナビア航空(現在はスカイチームに移籍)だ。
 また、ANAは貨物需要にも期待を寄せている。日本発貨物としては医薬品を中心とした需要が見込まれるとのこと。一方、ストックホルム発便の貨物としては名物のサーモンのほか、スウェーデンおよび周辺の北欧諸国発の医薬品、自動車関連、精密機器、そして玩具などの貨物需要が見込まれるとした。
 なお、ANAは今年度、羽田-欧州3路線を開設することを決定しており、そのうち羽田-ミラノ線は昨年12月3日に運航を開始したばかり。今回の羽田-ストックホルム線が2路線目となり、来る2月12日には羽田-イスタンブール線を開設する。
 ちなみにANAは現在、日本-欧州間でもっとも運航便数が多い航空会社となっており、今回の羽田-ストックホルム線の開設で週46便を運航する。今後、イスタンブール線の運航がスタートすれば、週49便に運航規模が拡大することになる。

※この記事の概要
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