★ロイヤルHD、タイのマイナー・ホテルズと合弁

高級ホテル市場参入、35年までに国内21軒展開へ

　ロイヤルホールディングス（ロイヤルHD）はタイのラグジュアリーホテルチェーンであるマイナー・ホテルズと折半出資の合弁会社「ロイヤルマイナーホテルズ」を設立し、日本でラグジュアリーホテルの出店を展開していくと発表した。新会社は2035年までにマイナー・ホテルズが展開する3ブランドのホテルを日本国内に21軒出店していく計画だ。今後世界から日本への富裕層旅行者の増加が見込まれる中で、独自路線で世界各地で富裕層宿泊客の獲得に取り組んできたマイナー・ホテルズとタッグを組むことで日本国内で新たな価値を提供する高級ホテルチェーンの展開を推進していく考えだ。

　マイナーが持つ3ブランドを展開
　大都市圏だけでなく地方部への出店も視野　

　ロイヤルHDは主力のレストラン事業に加え、子会社のアールエヌティーホテルズを通じてビジネスホテル「リッチモンドホテル」を展開している。日本国内では訪日インバウンドの急増により宿泊需要が年々高まりを見せている。特に今後は富裕層旅行者のマーケットが一層拡大していくことが見込まれている。
　ただ、日本のラグジュアリーホテルは諸外国に比べて出店数が少ないのが実情だ。そうした中で同社はラグジュアリーホテルの出店に乗り出すこととした。
　同市場への参入にあたっては、外食分野においてすでに関係を構築しており、世界58カ国で560軒以上のラグジュアリーホテルやリゾートレジデンスを展開するマイナー・グループをパートナーとし、両社で合弁会社を立ち上げて、日本でホテル出店に乗り出すこととした。

※写真＝合弁会社設立締結会見で記念撮影に応じる関係者。右から3番目がマイナー・ホテルズのディリップ・ラジャカリアCEO、その左隣がロイヤルHDの阿部正孝代表取締役社長