記事検索はこちらで→
2025.02.14

ウイングトラベル

★日本空港ビル、第3四半期決算で大幅増収増益

 国内・国際線とも旅客伸び物品販売が好調

 

 日本空港ビルデングが発表した第3四半期連結決算(2024年4月1日~12月31日)は、売上高が前年同期比26.7%増の2015億5300万円で、営業利益が37.3%増の320億3000万円、経常利益が41.7%増の308億100万円、純利益が32.8%増の187億5700万円と、大幅な増収増益になったことを発表した。羽田空港では10月以降も旅客数が堅調に推移し、国内線では前年より約5%上回り、コロナ禍前の2019年比で3%減になったが、国際線では前年より2割近く、19年比で3割近く上回った。
 日本空港ビルでは、国内線旅客の回復とともに、旺盛な訪日需要に伴う国際線旅客の増加によって、売上げを大幅に伸ばした。施設管理運営業では、家賃収入や施設利用料収入が増加し、物品販売業では国際・国内とも売店売上げが増加した。さらに飲食業もコロナ禍で休業・時短営業していた羽田の店舗が営業を正常化させたことで、飲食店舗売上が増加した。
 また国際線の増便に対応するため、各ターミナル施設の整備を進めている。第2ターミナルでは、一部のスポットで時間帯によって国内線と国際線を切り替えるスイング運用を行うほか、北側サテライトと本館の接続部分で今年3月の供用開始に向けた整備を行っている。また第1ターミナルでは、北側サテライトの建設工事を行い、将来へ向けた投資計画を推進する。そのほか施設面では、空調機器の更新や照明LED化など省エネ対応に取り組む。また施設・設備の耐震化、保安強化、警備コスト軽減に取り組んでおり、到着出口逆流防止ゲートの設置などを進める。さらに1タミでは、商業区画の再編整備を進めており、地下1階フードコートを改修してデザインを刷新、2階「特選和菓子館」では改装に着手した。

 

※写真=旅客が好調に推移し、大幅な増収増益となった