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ICEYEのSARコンステで動画のような撮像可能に
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特定場所を一定時間監視、ターゲティングにも利用
人工衛星サービスを提供するフィンランドの企業「ICEYE」は2月13日、都内ホテルで自社が保有する合成開口レーダー(SAR)衛星のテクノロジーについて説明会を開いた。その中で、構築してきたSAR衛星コンステレーションでは、対象を動画のように撮像できる技術を紹介。1基の衛星が特定の場所を決まった時間にレーダーを照射して撮像する。対象の行動を把握するときや、隠された車両や建物などを監視するときなどで高い効果を発揮する。実際にウクライナ戦争などではターゲティングに使っていることを明かし、防衛面の高いニーズに十分応えられることを強調した。
ICEYE日本法人で顧問を務める東誠氏によると、同社のSAR衛星には独自の撮像モードである「Dwell」によって高精細かつタイムリーな情報を得ることができる。これはDwell、一定の場所に留まる、という名の通り通過していく衛星が特定の場所を一定時間撮影し続ける機能。25秒間に約5×5キロの場所を捉え続けることで、様々な角度から撮影することになり、移動する物体や隠れたものの形が鮮明に表示される。例えば航行中の船舶や走行中の車両など、進行方向や速度まで識別することができる。
※画像1=Dwellモードの撮像では、より明確な情報を得ることができる(提供:ICEYE)
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