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中谷大臣、中国艦艇の太平洋往来が24年に68回
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ロシアとも「これまでにない最大の戦略的な挑戦」
中谷元防衛大臣は2月14日の閣議後会見で、中国の海軍艦艇が昨年に南西地域付近を通過して東シナ海と太平洋を往来した回数について、2021年比で3倍以上の68回に上ったことを発表した。さらに昨年は日本周辺で、中国空母から艦載機が繰り返し発着艦を行ったことや、ロシア軍と共同で爆撃機や艦艇による訓練が行われたことなどを挙げ、最近の中・露の行動が「これまでにない最大の戦略的な挑戦」になると述べた。安全保障環境の厳しさがさらに増す中、国家安全保障戦略などが示す27年度以降も防衛力の抜本的強化に取り組んでいく考えを示し、中・露両国の動向に警戒感を示した。