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2019.01.24

WING

ANA、成田-パースと成田-チェンナイを新設

A380投入で接続需要狙いで中部-成田増便も

 全日空(ANA)は1月23日、2019年度のグループ輸送事業計画を策定した。国際線事業では9月1日から成田-パース線を開設するほか、冬ダイヤにおいて成田-チェンナイ線(インド南部)に新規就航することを決定。さらに3月31日から中部-上海浦東を再開するほか、成田-成都を現行の週4往復便からデイリー運航へと増便することも決めた。一方、国内線事業では国際線の成田-ホノルル線にA380投入することから、成田-中部線を増便することによって成田空港における接続需要を拡充することを目指すなど、需要動向や競争環境に応じた路線便数の最適化と投入機種の柔軟な調整を推進しながら、国内線ネットワークの拡充を図っていく。

 

国際線、未就航エリアの豪州西部と印南部
パースは年間通じて安定したレジャーに期待

 

 ANAは今回の輸送事業計画で、国際線を中心に路線ネットワークを拡充する。2018-22年度のグループ中期経営戦略に基づき、成田-パース線を開設するほか、成田-チェンナイなど、これまで未就航エリアだった地域に対して新規路線を開設していく。ANAによれば、豪州やインドは東アジア地域包括的経済連携(RCEP)などの経済連携強化を通じて、ヒトやモノの流動が拡大していくことが期待されているとのこと。
 ちなみに、オーストラリア西部のパースへの就航は日本のエアラインとして初めて。ANAにとってはシドニーに次いで二番目の就航地となる。パースは歴史ある建物のほか、自然が豊かなことが特徴。オーストラリア西部最大の都市で、世界で最も美しい街とも言われており、観光資源が豊富だ。さらに、日本とは季節が逆なため、年間を通じて安定したレジャー需要を期待することができるマーケットであることに言及している。

 

チェンナイ線、初のインド南部直行便
自動車・IT産業集積地からの需要に期待

 

国内線、羽田-石垣など期間増便継続
福岡-宮古線の夏ダイヤ一部で再開

 

貨物事業、成田-シカゴなど新設
777フレイター投入で需要取り込み

 

※写真=ANAが成田-ホノルル線に投入するA380(提供:エアバス)

Boeing Flight Test & Evaluation, Boeing South Carolina, Flight Test, 787-10 Dreamliner, ZC001, First Flight, 03/31/2017

※写真=ANAは787-10型機を成田-シンガポール、成田-バンコク線に投入する(提供:ボーイング)