記事検索はこちらで→
2025.02.18

WING

阪大、圧力・振動同時検出可能なマルチファンクションデバイス開発

 千円以下の材料でシンプル構造、航空宇宙への応用期待も

 大阪大学産業科学研究所、山本電機製作所の研究グループが、圧力と振動を同時に検出することが可能な「マルチファンクショナル型デバイス」を開発することに成功した。
 これは大阪大学産業科学研究所の野田祐樹特任助教、豊嶋尚美技術補佐員、関谷毅教授らの研究グループと山本電機製作所との共同研究によるもの。
 研究グループは「圧力と振動の情報を組み合わせることでデータ統合と解析が効率的に行なわれるため、生産、インフラ、航空宇宙など、多点観測が求められる幅広い産業で応用することが可能」との見方を示した。さらに、例えばポンプ、コンプレッサ、空調、パイプラインの状態監視や故障の予測を包括的に実施することのほか、天候の変動と地震や土砂災害などの自然災害との関連性を結びつけた高度なインフラモニタリングデバイスの確立など、さまざまな応用が期待できるとした。

※画像=航空宇宙産業への応用にも期待。圧力・振動同時検出可能なマルチファンクションデバイス開発(提供:大阪大学産業科学研究所)